(最終章)海外転職・アメリカGAFAの内定取るまで~日本企業の退職~

テック企業

前回はビザ取得についてまとめました。今回はたぶん最終章です。職探し→応募→面接→内定→ビザ→ときて、もうすぐ出国するのですが、これまで日本の企業で普通にサラリーマンをしながらやっております。今回は日本企業を退職した時の話になります。

なお、本シリーズ「海外転職・アメリカGAFAの内定取るまで」の図とより詳細な説明は書籍の方にまとめているので、詳しく知りたい方は書籍の方を読んで頂けると嬉しいです。

書籍 Kindleリンク:

導入

さて、これまで面接やビザ手続きなどやっておりましたが、それらは日中はサラリーマン、夜は海外転職活動マン、としてやっておりました。いよいよ現職を辞める時が来ました。日系の大手メーカー(連結従業員数が3万人以上の大企業)です。

法律的に?

前回記事の通りVISA取得では移民弁護士がつきます。リクルータと弁護士に何度も念を押されます。

移民弁護士
移民弁護士

“VISA取得が完了するまで”、現職で退職の意向を伝えてはいけません

それっていつなのでしょうか?

結論は、分からない。プロセスが複雑で、タイムラインが読めませんでした。

以下は弁護士との会話です。

移民弁護士
移民弁護士

VISA取得の期間をどれだけ短縮できるかはあなた次第な部分と全く関係無い部分がある。出身国や時期によっても変わるため、うまくいけばVISA取得は2カ月、通常は3~4カ月、うまくいかなければ1年以上かかり、その場合は別の手段も考えます。ちなみにさ、VISAが取れないとそもそも入社も約束されないし内定取り消しも有り得るからね。

Mikan
Mikan

えええええぇ。。。

移民弁護士
移民弁護士

両方で職を失うと最悪でしょ?だから、現職へ何も言ってはいけません。いつも通りに振る舞いなさい。そうだ。会社の規約や日本国の法律を確認しなさい。退職意向は退職の何日前に伝える必要がありますか?

会社は1カ月前、法律では2週間前でした。

移民弁護士
移民弁護士

では、あなたの場合は出国する日の2週間前に今の会社に退職すると言えば良いです。VISAが取れてから飛行機のチケットを買います。

Mikan
Mikan

そんな殺生な・・・

Mikan「上司さん。ちょっとちょっと。えーっとえーっと、・・・会社、辞める、・・・かも?(笑)」

さて、日本企業の現職の話をすると、とても楽しく有意義で、人もとても良かったです。その会社が好きでした。また、幸いにも上司との関係も非常に良好でした。引き継ぎもやりたいです。これはますます退職意向の伝える日をいつにするのか難しくなってきましたが、2週間前はさすがに無いでしょう。僕が我慢しきれず、弁護士への説得を行った後に、現職場へ伝えることになりました。この時すでにVISAの手続きには取り掛かっていました。

上司に全てを正直に話しました。

  • ごめんごめん。今まで楽しかったけど辞めるかもしれん。
  • 内定出ちゃったし、次はアメリカに行くよ。
  • 弁護士に反対されたけど、正直に言いたい。今はVISAの手続きをしてるんだけど、うまくいって二カ月、通常で3~4ヶ月、だめだと1年以上で内定取り消しもあるらしい。その時はやっぱり戻りたいんだけど。。。
  • VISAの経過は都度報告するから、引継ぎ先、確定するまで穏便にする術、その建付けを一緒に考えよう。

結果、理解頂けて、僕の要望が100%通ることになりました。しかし、なんて良い会社なんだろうと思います。忖度無しに。結局は辞めてしまうわけですが、進行するにたびに同僚、人事、所長、まで巻き込んで、皆さんが「そんなチャンス絶対行った方が良いよ!」というように応援してくれました。

とても苦労したビザですが、ビザスタンプを受け取った後に雇用契約(本当の本当の入社確定)のプロセスに入りました。この雇用契約の前にバック・グラウンド・チェックがありました。CVに書いてあった学歴や職歴が本当なの?というチェックです。

学歴チェック | 大学か卒業証明書とか成績証明書を取り寄せて提出しました。電話番号も聞かれたので、事務局の番号を書いておきました。これって大学職員の方が英語で対応されたのでしょうか・・・?

職歴チェック | 現職場には電話で確認しないように設定できました。アメリカの転職では現在の同僚や上司、また過去の同僚や上司などに電話でのチェックがあるらしいです。日本だとそもそも怪しすぎて無視されるような・・・?そういえば、新人だったころチームで共通の電話機があって、新人は電話を取るものだったけど、先輩向けの怪しい勧誘や詐欺っぽいのとかは新人フィルターで適当にカットされてました。勧誘系ってはっきり興味無いことを示すのですが、取次ぎの時って、もう面倒くさくなって「もういません」とか「知りません」とか適当に回答していました。英語でいきなりかかってきたら新人フィルターで「そんな人いませんよ」とか言われると危ないですね。また、過去の職場も含めて、英文の在職証明書(会社カバーレターに会社の偉い方のサインがあるもの。この人はこの会社でこの期間に確かに働いていました、という証明)や給与明細書(自分で英訳しました。本当に働いているという証拠)などを集めます。現職では総務・人事の方に少し怪しまれました。在職証明書は家のローンとかでも発行してもらう資料らしいです。「プライベートなので本当は聞いちゃいけないんだけど、何故英語なんですか?」と聞かれたので、「えーっと、えーっと、今度の学会で海外行くためのVISAに必要かもしれないんです!」と咄嗟の嘘をついてしまいました。

むすび

これで「海外転職・アメリカGAFAの内定取るまで」シリーズの最終章にしたいと思います。読み飛ばしたかもしれない方のために、これまでの記事のリストです。

書籍の方でもそれぞれさらに詳しく、また図も使って説明しています。ブログには未記載のエピソードや、また、米国移住に向けてのToDoリスト・Tipsといったこれから駐在する駐在員・駐在妻にも役立つことも書いていますので、良ければ是非読んでみてください!



コメント

タイトルとURLをコピーしました