車の買い替え Lexus RX350→NX350

米国移住・ベイエリア生活

Mikan
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車を買い替えました。Lexus RX350 2014からLexus NX 350 F Sport 2022にしました。

この記事では、初心者なりにどのようにして次の車を選んだかをまとめたいと思います。たくさん迷走し、ようやく決まる過程で車について詳しくなってきたので、それをシェアしつつ、皆さんの車の選定基準の参考になればと思います。

経緯

経緯は前回の記事(購入メンテナンス1メンテナンス2)にまとめていますが、一言で言うと、メンテナンスにお金がかかるようになってきたのと、タイヤ空気圧センサーの電池切れ問題が進行形で発生しているためです。

要求の整理

選定していくにあたって要求を整理しました。当初から多少は変わりましたが、はじめに要求を整理しておいて良かったです。

優先したい点/避けたい点

  • 乗り心地:
    古い車(Lexus RX350 2014)の乗り心地は十分に満足しています。乗り心地は多少は妥協しても良いですが、次も同程度のものを求めたいです。家族と長距離の旅行でも使いので、2列目の乗り心地を優先したいです。革シートが良いです。
  • メーカー:トヨタを信用しているので、トヨタ縛りです。
  • マイレージ:メンテナンスのかかりにくいレンジが良いので、五万マイル以下としました。
  • リセールバリュー:ある方が良い。

妥協できる点

  • 古い車の燃費はあまり気にしていませでしたがおそらくあまり良くなかったはずです。それでも燃費は妥協できます。これまでの走行マイル数、月の燃料費を計算してみたところそれほどヘビーユーザーでは無いことが分かりました。トータルの走行距離が延びるのは魅力ですが、ハイブリッドに拘る理由はそこまで無いと思いました。
  • レクサスブランドは妥協できるので、トヨタでも良いです。
  • 修理歴もあっても良いかなと思いました。
  • 外装と内装に特に拘りはありませんが、強いていうなら外装黒は洗車をなかなかしない僕は避けたほうが良いということになりました。

予算

中古で30k$(これは40k$に上がります)としました。

day 1

ディーラーに行っていくつか試乗しながら話を聞きました。まとめるとこんな感じです。

  • レクサスはモデルによってはトヨタと同じ部品と言いつつ、製造公差を小さく設定しているのでやはり品質が良い。レクサスならメンテナンスしながら20万マイルは余裕でいける。20万マイルを超えてメンテナンスしにくる車はだいたいレクサスだ。
  • 車(特にSUV?)は年々大きくなっている。レクサスRX350の2014年と最新のRAV4は同じくらいの大きさ。レクサスNXとRAV4は同じ。
  • レクサスの場合、NX→RXの順に大きい。
  • トヨタの場合、RAV4→ベンザ(この時、存在を知らなかった)→ハイランダー→グランドハイランダー(これも家に帰ってから存在を知りました)の順に大きい。
  • 新車は登録料や税金や手数料で、表示価格からだいたい+12%アップする。
  • コスパを見るなら、10万マイル以上の車をメンテナンスして乗り続けるのが確実に最も良い。

ハイランダーが良いかなと思っていて、この日はハイランダーだけ試乗しました。予算的にハイブリッドは届かないはずなのでガソリン車だけに絞りました。革シートが良いのですが、グレードによって革シートになるかどうか変わるみたいです。また、2列目に座ってみて、3席繋がっているベンチタイプと、2席が分かれているタイプがありましたが、分かれているタイプの座り心地が明らかに良かったので、2列目が分かれていて革タイプで絞りました。それはガソリン車ではXLE以上からでした。このグレードの付け方が車によって違うし、ガソリンかハイブリッドで、付いてくるオプションも違うのでややこしいです。ハイランダーでは3列目まであるものもありました。
試乗してみて、乗っていたRX350と全然変わらない乗り心地でした。問題は予算とマイル数でした。ハイランダーXLE 2019~2022年5〜6万マイルで35k$、XLE2019~2022年3~4万マイルで36~38k$でした。予算オーバーだし、マイル数も比較的多いです。帰って検討し直すことにしました。

家に帰ってパソコンで調べていたものをまとめました。トヨタのWEBページで新車のカスタマイズと価格が出てきます。ちなみに乗っているRX350 2014の燃費も調べました。僕のRX350 2014を測定したら街乗り+ハイウェイが半々くらいで20MPGでした。メーカーページでもCity/Highwayの表示で分けて書く風習があるみたいです。またRAV4の革シートをSofTexと呼ぶらしい。

day 2(迷走2日目)

RAV4の最新と、古いRX350は同じくらいの大きさという話を聞いたので、そうか欲しい車はRAV4だと心変わりしました。早速、ディーラーに行きました。
予算はしれっと中古で35k$、新車で40k$にあがっています。というのもハイランダーもRAV4も中古で35k$も出すなら+2〜3k$で新車で良いよねと考えました。RAV4新車でのガソリン→ハイブリッドの差額もたった3k$、ハイランダーでは2k$でした。この時まだ知らなかったベンザはハイブリッドのみでした。会社の同僚に車の話とこれまでの経緯を話していると、ベンザの存在を教えてくれました。ベンザ(日本だとハリアー、ハリアーは聞いたことがありました)はRAV4とハイランダーの中間らしいです。まぁでもベンザもハイランダーも価格がミートしないだろうと思ったので除外しました。

RAV4でも革シート(RAV4ではSofTexと呼ぶ)縛りにしました。新車ではガソリン車でXLE以上、ハイブリッドでプレミアム以上でした。なんか年式によって違ってくるみたいで、中古だととてもとてもややこしいです。

試乗してみたところ、ハイブリッドはとても違和感がありました。力弱さ(これはどうやら違うみたいです。電気の分の追加のトルクがあるからパワーは追加されているみたい)になのかブレーキのタイミングが違うのか。これらはきっと慣れの問題なのかなと思いましたので、妥協できるカテゴリーにしました。それよりも燃費とトータル走行距離のメリットが上回ります。ハイブリッドで気になっていたメンテナンス費ですが、エンジンに使うバッテリー交換は確かに高いけれど、10〜20万マイル走行で交換がやってきそうなので、それまでには手放しているだろうと思いここでは無視しました。RAV4のガソリンはRX350と似た力強さを感じましたが、車体が軽いのか安定感は少し犠牲になっているかなと感じました。でも、これも妥協できます。

よし、RAV4ハイブリッド新車で決まりです。

値段を聞くと39k$でした。あれ?WEBページでは36K$なのになぜ?一つは、新車って自分で色とかオプションとか選んで、数ヶ月後に納車みたいなイメージでしたが、それは現在のアメリカではやってないそうです。トヨタ日本の本社が決めたオプションの車がディーラーそれぞれに送られてきて、その中から選ぶそうです。ということでトヨタが既に選んだ良い感じのオプションがついていました。それが2.5K$くらいの追加。もう一つは、トヨタ正規のディーラーで店舗が異なると別の会社らしく、まったく連携も何も無さそうでした。訪れた支店ごとに在庫も違うし謎の手数料の幅(新車の需要が高いと上げられる)も全然違うそうです。行った支店ではその手数料がほぼゼロ〜500$くらいでしたが、支店と時期によってはそれは2000〜5000$にもなるそうです。行った支店では手数料が少ない分、待ち行列が長いと言っていました。

ここで問題が発生しました。色が黒しかなかったのです。内装も黒で、どちらかというも黒以外が良かったです。せっかく新車で買うのだから妥協するのは良くない。1〜2ヶ月も待てば他の色が多分入って来るだろうということで、入荷予定になれば連絡をもらう約束をして帰りました。

day 3(迷走3日目)

いやまてよ。39k$も出せるならレクサスでどのレベル(年式、マイル、タイプ)が買えるだろうか?調べてみるとけっこう良いレベルの車を買えることが分かってきました。ちなみに新車のレクサスを見ていた時の一覧をまとめます。レクサスはトヨタのHPでカスタムするようなページが見つかりませんでした。近くのレクサス支店のページに行って既に決まったオプションの中からそれらしいものをピックアップしました。

中古車検索サイトのAutoTraderで検索していましたが、はて?250とか300とか350とか、hとかh+とか何が違うのか。さっぱり分からぬ。調べました。
結局はっきりと分かっていないですが、3桁の数字は馬力なのかな?排気量では無さそう?ハイブリッドもあるから、電気のトルク分は馬力が上がるのだと思います。また、同じエンジンでも馬力の違うことがあるみたいです。車の重さも関係していそうです。昔の年式だと200か300なのに、最近の年式だと250とか350がありました。hはハイブリッドの意味で、h+はプラグインハイブリッドという意味でした。プラグインハイブリッドとは、電気自動車のようのケーブルから充電して、はじめの数十マイルは電気自動車として動作するものでした。

ここで、近所に住んでいたトヨタの駐在員(以降、先生)に相談しにいきました。先生は丁寧に教えてくれました。いくつか要求の再確認の質問をされましたが、どれもクリティカルでした。さすが先生、駐在員だからエリートなのだと思う。見ている新車RAV4や中古のNX、RXの検索結果など見せながら、過去の迷走も含めて相談しました。まとめるとこうです。

  • 大きさの話はどれも正しい。
  • ヘビーユーザーじゃないのでハイブリッドの必要性無し。価格差が小さいならあり。この判断も正しい。
  • ハイブリッドの乗り心地と慣れも正しい。
  • メンテし続けるコスパの話も正しい。
  • 新車ははじめの3年の値下がりが大きい。そういえば、ディーラーも同じことを言っていました。それ以降は値下がりが緩やかになるので3年中古がリセールバリュー的にはおすすめ。
  • 新車は表示価格から+12%だか、中古だと少し安いはず。
  • RX350、NX、RAV4、ハイランダー、エンジンはどれも同じ。
  • 聞いていると、新車3年のRAV4は値下がり率が緩やかで、レクサスNXやRXは大きいようだ。つまり、レクサスがお得だよ。
  • 2022年にNXはモデルチェンジしたので、それ以降の新モデルがおすすめ。
  • NXのモデルチェンジの見分け方は見た目です。後ろのランプが繋がってると新型、内装のモニターが大きいと新型。(2022年は新と旧が混在していて年式だけで判断できないので聞きました。)
  • AWDは四輪駆動で力強い。雪道行かないなら不要。燃費は悪い。値段が許すならあっても良い。AWDで無いなら他はほぼFWDで、これは前輪の二輪駆動という意味。
  • 総じて、先生ならNX350のFスポーツを買う。

day 4 (決めました)

いつの間にか中古40k$まで予算が上がっていましたが、レクサスNXとRXに絞って検索し直しです。Ringoが『NX350 F スポーツ、2万マイル、修理歴無し、39k$』を見つけていたのを、上のday3でも先生に相談していました。これはNXの中でもかなり良いグレード、しかも新型なのにこの値段。色もオッケー。履歴を見ると1ヶ月売れておらず4k$の値下げがされていました。ディーラーは家から車で1時間半の距離でしたが、ほぼ買うつもりで、試乗しにいきました。

試乗した感想

  • 一言で言うとまさにスポーツ
  • 乗り心地はRX350と同程度?車全体が固いような感じがする。エンジンからパワーを感じる。
  • RAV4と比べて全体的にラグジュアリー感がある。
  • シートがやや硬い?運転する分には悪くない。
  • 2列目が思ってたよりも狭い。
  • テクノロジーの大幅な進化とリッチな装備を感じる。Android Autoとか、クルーズアシストとか、車線の補正とか、ディスプレイがでかいとか、サイドブレーキが自動でしかも電子操作になっているとか。この時は存在に気づいていなかったけど、HUD(フロントガラスにディスプレイが投影される)とかも。
  • シートを温める機能がある。(乗っていたRX350 2014年と同じ)
  • スポーツモデルだけにあると思わる、エコモードとドライブモードの切り替え。
  • サイドギアの操作がハンドルに。エンジンブレーキをたまに使うけどアクセスしやすいのか不明。これも慣れなのかな。

RingoもLemonも、2列目の乗り心地はまぁまぁ良いかなー、パパのテンション上がる車が良いんじゃない?フィーリングで決めちゃって。と言っていたので、この車に決めました。

例のごとく、怖いマネージャーの部屋に行って、補償オプションの猛烈プッシュをかわしました。この店では過去一のプッシュで気持ちは良くなかったです。

RX350 2014 11万マイル 修理歴あり タイヤセンサ電池切れ、の下取りはこのディーラーで9k$の提示でした。他で10.5k$、8.5K$、9.5K$を提示されていたので、一番高かった10.5K$のメールを見せました。すると9.7k$まですんなり上げてくれました。この日に交換出来ないみたいで後日取りに来ることになりました。このディーラーまで来る車と新たに買う車を同じディーラーでスワップするのが理想なので、この価格で下取りしてもらうことに同意しました。下取りして車を乗り換えることを、英語でtrade inと言います。頭金はdown paymentです。

そうそう、古い車のCertificate of Titleはあるのかと、かなりしつこく聞かれました。「見覚え無いし、あるかないか知らないよ、帰ったら探すけど。大事そうな書類は絶対捨てないよ」と適当に言うと、比較的深刻そうでした。そういえば他の店で見積もり査定してもらった際にも聞かれていました。この車をキャッシュで買ったのか、オーナーは妻とのコオーナーか、保険証を見せてくれと言われました。もし悪い人がローン中でこのドキュメントが無く、それでも売れてしまうからなのでしょうか。あとDMVが送ってこないこともあるみたいです。保険証は見せたものの有効期限が切れていたので、ちゃんとウェブにログインして、有効期限の有効な保険証を要求されました。深刻さがなんとなく伝わってきて、「家に帰ったら探すけど、無かったらどうなるの?」と聞くと、ディーラー側が再発行の手続きをするので、その場合は55$の追加手数料をもらう。と言っていました。家に帰ったらその書類がDMVから送られてきていて、ちゃんと保管してありました。あったよー、とメールを送ってお互い一安心でした。見た目はこんなやつです。こんな大事そうな書類は絶対に捨てないけど、問題はDMVが送っていない場合があるからなのだろう。

day 5 (納車)

数日後に、準備できたので取りにおいでと言ってくれたので取りに行きました。店の閉まる時間が7時なのに、大渋滞で7時半に着きました。連絡していたけど、ちゃんと待っていてくれました。車には手紙と5$のスタバ券が入っていました。

day 6 (数日使ってみて)

数日運転しましたが、とても運転しやすくてパワフルで気に入っています。2列目は狭いかなと思っていたけど、運転席の座席をちゃんと調整したら2列目が広くなり、昔のRX350に近くなりました。ナビ画面は今まで小さなスマホで見ていものから大きなスクリーンに変わったのですが、今一見にくいなーと思っています。これも慣れかもしれません。無線で勝手にAndroid Autoに接続してナビ画面が出るのはとても便利です。試乗時には気付かなかったのですが、フロントガラスにメーターなどの情報が投影されるHUD機能がありました。未来感がすごいあります。オートクルーズ(前の車に追従して加速減速をしてくれる)や、車線から外れそうな場合にハンドルアシストもありました。8年間のテクノロジーの進化の差を感じます。総じて、レクサスは高級感があって良いですね。

Ringo
Ringo

乗り心地、良いね~。

いや~、パパがこんな高級車に乗る日が来るとは。嬉しいね~。

同じ会話を昔にも聞いたことがある気がする。。。

最後に乗り換え前後のまとめ

(+)は初期手数料とかDMV登録料とかです。コスパを考えると古い車をメンテしながら乗り続けるのが良いそうです。古い車は2年半でメンテ費も入れると~15K$くらい掛かっていたと思います。このレベルの車をこの期間で乗るならリースの方が良かったのもしれない。

  • RX350 2014 9万→11万マイル、修理歴あり。21k$(+2k$)で買って、2年半~3年乗って、10k$で売る。
  • 新型NX350 F Sport 2022 2万マイル、修理歴なし。39k$(+3k$)で買う。

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